【撮影の基本】超超超初心者向け!/動画撮影始めるならまずはこの2つの撮影技法から!

動画撮影の画像
show5(しょーご)
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どうも、しょうごです。
カメラ歴5年で、師匠のもとで日々修行中です。
実体験も踏まえて、情報を発信しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。

今回は、基本中の基本の撮影技法フィックスパンについて紹介します。

なお、初心者の方でも分かるよう解説していくので、3分ほどお付き合いください

 今回ご紹介する「フィックス」パンは、動画撮影において非常に重要な基礎技術です。シンプルな方法ですが、映像表現の幅を広げる為の必須の技法ですので、是非覚えていただければと思います。

の記事の内容

・基本撮影技術「フィックス」と「パン」について
・2つの撮影技法を組み合わせることで、より多彩な映像表現が可能に
・シンプルで基本的な技法だが、映像表現の幅を広げる為には基本が何よりも重要

「フィックス」とは?

動画撮影技術フィックスの画像

 まず、「フィックス」についてです。聞いたことがある方も多いかと思いますが、「フィックス」とは、カメラを固定した状態で撮影する技法を指します。
 これはカメラワークの基本中の基本であり、固定された映像は最も安定して見やすく、視聴者にシーンの隅々まで見てもらうことができます。映像が常に動いているわけではなく、固定することで視聴者はシーンの全体をじっくり鑑賞できます。こうした映像を「一枚絵」と呼ぶこともあり、これを美しく切り取ることができるカメラマンは腕が良いと言えるでしょう。

「フィックス」を行う姿勢

 フィックス撮影を行う際は、脇をしっかり締めて、カメラを安定させる事です。また、膝を棒立ちにせず、軽く力を抜いて振動を吸収する様に構えることも大切です。
 フィックス撮影は、写真を撮影する際の構え方と似ており、カメラを定点に構えて撮影するため、誤った撮影の仕方をすると、映像が単調でつまらない物になってしまいます。

「フィックス」の奥深さ

 フィックス撮影では静止画の様になってしまうことがあります。静止画のように見えないためには、動きのある被写体を撮影することを心がけると良いです。風に揺れる葉や、ヤシの木など、自然な動きを捉えることで、フィックス撮影でも、動きを感じさせる映像を作り出すことが可能です。例えば、カメラを固定し、通り過ぎる自転車を撮影するなど、工夫次第でフィックス撮影にも多様な表現が生まれます。
 また、スペースをうまく利用する事もできます。例えば、人物をカメラの撮影画面の右端に配置し、画面の左側に余白を残して撮影すると、「この後、誰かが入ってくるのでは?」といった想像を視聴者に与えることができます。

 このように、単にカメラを固定する「フィックス撮影」にもカメラマンや制作者の意図が強く反映され、様々なパターンが考えられます。「フィックス」と一言で言っても、様々なサイズや寄り・引きなどで撮影することができ、その奥深さは計り知れないのです。

「パン」とは?

動画撮影技術パンの画像

 次に、パンについてです。「パン」とは、カメラを左右に動かす撮影技法で、「パノラミックビューイング」の略称です。シーンを左右に振ることで、パノラマのように映像が横に広がって見えることから「パン」と呼ばれています。
 パンを行う際も、脇をしっかり締め、膝を柔軟に保つことがポイントです。また、右から左にカメラを振る動作は「逆パン」と呼ばれます。

「パン」の使用シーン

 パンは広い景観を捉えたり、状況説明に適している撮影方法です。
 移動シーンにもパンは効果的です。例えば、歩いている人物に合わせてパンを行う事で、被写体の動きと共に状況説明をする映像が撮れます。この技法は映画やドラマでも頻繁に使われており、水平に移動する被写体(車や自転車等)を撮影する際にも活用できます。

「パン」の注意点

 「パン」の動き始めが急だと、カメラマンの意図が視聴者に強く伝わってしまうため、あまりいい「パン」ではありません。「パン」を行う際には、最初はゆっくりと動き始め中盤で少し早くし、止める際にも再びゆっくりと動きを止めることが「良いパン」とされています。

「フィックス」と「パン」の組み合わせで多彩な映像表現に

動画撮影技術フィックスとパンを組み合わせた画像

 さらに、「フィックス」と「パン」組み合わせることで、より多彩な映像表現が可能になります。
 例えば、固定したカメラ(「フィックス」)で被写体が近づいてくるのを待ち、被写体の動きに合わせて「パン」を行うという方法です。このように、基本的なテクニックであっても、組み合わせと工夫次第で無限の表現か可能です。

組み合わせの注意点

 組み合わせる事で、多彩な映像表現を可能にする「フィックス」と「パン」ですが、最後に一点、組み合わせる上で注意点があります。
 映像撮影に慣れていない方がよく陥るミスなので、カメラが回った直後にすぐに動かし始めてしまうことがありますが、これは避けましょう。
 撮影の際には、初めに「フィックス」で5秒ほど止め、「パン」を行い、最後に「フィックス」で5秒ほど止める。こうしておくことで、編集の際にも使いやすい素材となります。

最後に

 今回は「フィックス」と「パン」について説明してきました。「フィックス」と「パン」は動画撮影の基本技術ですが、どちらも組み合わせや工夫次第で表現の幅が広がり、様々なシーンに対応できるようになります。基本の技術なので、知っている方も多かったと思いますが、意識してみるとだいぶ違った動画に仕上がると思いますので、少しでも使えそうだなと思ったところがあれば、是非活用してみてください。